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ARUD: i-LOG

建築・都市計画研究者ノリスケの情報記録

ライフコアの可能性 (A+U 2016.09)

建築 Magazine

建築雑誌A+U (2016.09号)の感想まとめです。

 

 

 

 

HOUSE VISION 2 2016でLIXILと建築家・坂茂氏がコラボした作品

「凝縮と開放の家」に関する特別記事について。

 

LIXILが提案した水回りがひとまとめになり、躯体と完全に独立した「ライフコア」

それに、坂茂氏の、紙の建築など仮設的な建築によってこれまでにも試みられてきた、

「建築の簡便さ・軽やかさ・自由」のデザインが掛け合わさった作品です。

 

house-vision.jp

 

 

水回り機能をひとまとめにした建築は、これまでにもいくつか実践されてきました。

 

 

たとえば、今回の作品でも参照されたという、

ミース・ファンデル・ローエのファーンズワース邸。

 

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http://miraie-future.net/house/small-house/farnsworth-lessismore/ より

 

 

 

 日本の建築では、池辺陽氏の住宅NO.20など。

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http://blog.goo.ne.jp/b202h/e/a9eb8b6d48c636dad15d3c87a3a6fb1fより

 

 

今回の「凝縮と開放の家」で提案されている「ライフコア」は、

ユニット化され、自由に配置することができるようです。

 

昨今、建築の長寿命化などの話題もホットですが、

建築を使い続けるにあたって、案外問題になるのが設備の老朽化。

メタボリズム体現し、カプセルが交換可能とされた、

黒川紀章中銀カプセルタワービルも、

設備の老朽化が問題となっている話を耳にします。

中銀カプセルタワービル - Wikipedia

 

今、流行っているリノベーションでも、

設備をやりかえるとなると、お金がはねあがります。

 

水廻りの計画から解放されると、平面計画はもっと自由になり、

「ライフコア」のユニットが量産されて安価になると、

非常に安価に、手軽に家ができるかもしれません。

(実際、現状で500万程度でつくれるとのことです)

 

リノベーションでも、

既存の躯体を残して、ライフコアをぽんと挿入すれば、

かなり手間やお金が軽減されるかも。

 

これまで、スケルトン・インフィルのシステムは

散々言われておりますが、

今回の「ライフコア」の提案は、

そのハードルがさらに一段階さげられた感じです。

 

建築がもっと手軽に、もっと自由に。

そんな可能性を感じる提案です。

 

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