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ARUD: i-LOG

建築・都市計画研究者ノリスケの情報記録

『透明な一日』北川歩実

小説の読書感想です。

今回読んだのは、北川歩実さんの『透明な一日』

ミステリー小説です。

 

透明な一日

透明な一日

 

 放火による火災で母親を失った男女が主人公。

放火で母親を亡くしたという特異な共通する背景をもった二人が、

結婚することになったことを機に、

放火事件当時の知り合いが再会したことから事件が展開されます。

 

事故により記憶障害を負った彼女の父親

天才的な才能を持った研究者であった彼女の母親。

記憶障害を負った父と、6年も共同研究を続ける研究者たち。

 

人のアイデンティティはどこにあるのか?

家族や両親、血縁?

これまで生きてきた記憶?

個人を識別する名前や戸籍情報?

何かを成す才能や能力?

読後に、そんな疑問が浮かんできた小説でした。

 

 

北川歩実さんの小説はこれまで3つほど読んだことがありますが、

(『金のゆりかご』『猿の証言』『天使の歌声』)

科学・医療系の要素がストーリーの基本になって、

意外過ぎる人物が犯人になる最後のどんでん返しが特徴的です。

北川さんの作品は、

ミステリー小説を読む際に私が求めている、

「どんでん返しの衝撃」と「読後のスッキリ感」

特に感じられる作品なので、

「ミステリー・推理っぽいもの読みたい!」という時に、

特におすすめです。

 

猿の証言 (文春文庫)

猿の証言 (文春文庫)

 

 

金のゆりかご (集英社文庫)

金のゆりかご (集英社文庫)

 

 

天使の歌声 (創元推理文庫)

天使の歌声 (創元推理文庫)

 

 

ちなみに、Wikiによれば

北川歩実さんは、性別を含めたプロフィールが明かされていない

覆面作家らしいです。

ミステリー作家としてキャラが確立されているな~

北川歩実 - Wikipedia

『影踏み』横山秀夫

横山秀夫さんの『影踏み』を読みました。

 

影踏み (祥伝社文庫)

影踏み (祥伝社文庫)

 

 「双子」がテーマとなっているミステリーです。

双子、特に一卵性双生児の双子は、遺伝子が全く同じで不思議も多いですね。

 

人格を形成するものは、遺伝的な要因と環境的な要因があり、

いくら双子といっても別の人間。

双子という関係性故の共感や葛藤が、ミステリーの話が様々展開するなかで

常に通底して描かれています。

似ているからこそ、遺伝子が同じがららこそ、

一部の成果や能力の差でよけいに増幅される葛藤や嫉妬。

一方で、自己愛にも錯覚されるような共感と愛情。

「愛情と嫉妬は表裏一体である」というメッセージが感じられた小説でした。

 

ちなみに、横山秀夫さんのミステリーは、

個人的に話の展開スピードがちょうど良く、

とても読みやすいミステリー小説のひとつです。

初めて読んだのは「半落ち」。映画にもなった作品です。

 

半落ち (講談社文庫)

半落ち (講談社文庫)

 

 

ミステリー小説は結構好きなので、

読んだらその都度、感想を書き溜めておきたいと思います。

『マチネの終わりに』平野啓一郎

このブログでは、私の研究関連分野だけでなく、

趣味で読んでいる本などからインプットしたことも

記録しておきたいと思います。

 

今週読んでいたのが、平野啓一郎さんの『マチネの終わりに』

この本、Amazon Unlimited で読み放題になってます。

 

マチネの終わりに

マチネの終わりに

 

 

天才的な才能を持ったギタリストの主人公の恋愛ストーリー。

40代のある程度人生経験を持った人たちを中心に、

仕事や人間関係、恋愛関係の中で、

自分の過去や未来をどのように考えて生きてゆくのか。

その心情の変化が、登場人物それぞれに丁寧に書かれていました。

 

「過去は変えられる」

 平野さんの小説では、フィクションでありながら、

「人間の本質」のようなものをどのようにとらえられるか?を分析し解明するような、

科学的な視点が含まれているような気がしています。

 

この小説の中で随所にでてくるの考え方が「過去は変えられる」というものです。

「過去は変わらないが、未来は変えられる」という考え方が一般的で、

その考え方が生きるためのポジティブな考え方とされがちですが、

本当にそうなのか?という疑問が投げかけられているように感じました。

 

人は、変えられるのは未来だけだと思い込んでいる。だけど、実際は、未来は常に過去を変えてるんです。変えられるとも言えるし、変わってしまうとも言える。過去は、それくらい繊細で、感じやすいものじゃないですか?(主人公、蒔野の言葉)

 

誰かとの出会いや新しい考え方に触れることで、過去のとらえ方は変わるのではないか?

「過去の受け入れ方」によって、今の生き方は大きく影響されるのではないか?

「未来は変えられる」というけれど、実は自分の力ではどうしようもない状況に巻き込まれ、それに流されるということも多くある。「自分で変えられるはずだったのに…(できなかった)」と自身を責めることは本当に良いのか?あまりにしんど過ぎるのではないか?

 

そんな考えが、この小説を読んでいると、そんな考えが浮かんできます。

小説の中では、登場人物それぞれの個人的な過ちや、イラク戦争東日本大震災など

色々なスケールの一般的にマイナスの出来事がでてきます。

それらの出来事をどのように捉え、またしばらくして捉えなおしながら生きるか?

そんな展開が楽しみな小説でした。

 

日本では少子高齢化が加速しており、若者が減っているということが、

未来が縮小し、希望が小さくなっているように言われることもありますが、

もし過去が変わると考えられるならば、

過去をたくさん持っている中年、高齢の人たちにも

大きな希望があると考えられます。

「過去を変えられる」という考え方は、

未来の発展を目指す「成長型」から

過去の蓄積を生かして精神的に充実させる「成熟社会」へ転換するための

大事な価値観のひとつなのだと考えさせられました。

 

 

 

ちなみに平野さんの他の作品で示される考え方として

「ドーン」という小説の「分人主義」があります。

この「分人」という考え方も、自分に対する考え方を大きく転換させてくれる

印象的な考え方です。

 

ドーン (講談社文庫)

ドーン (講談社文庫)

 

 ちなみに、この「分人」という考え方に関する新書も執筆されているようです。

(「ドーン」は読みましたが、こちらの新書は未読)

 

私とは何か 「個人」から「分人」へ (講談社現代新書)

私とは何か 「個人」から「分人」へ (講談社現代新書)

 

 

小説は、あくまでフィクションなのかもしれませんが、

小説家・作家の目から捉えられた社会を感じることができ、

社会学などの専門書とは違った目線から、社会を知ることができるように感じています。

そういった意味で、小説も私の大事なインプット情報ですので、

また随時、印象的な小説の情報はまとめていきたいと思います。

 

 

Amazon Unlimited 開始で爆読した漫画

くそまじめな情報だけでなく、ただ楽しむためにインプットする情報も沢山あります。

案外、何気なくインプットした情報が仕事関連で生かされることもあるので、

読んだ小説や漫画なんかも記録しておこうと思います。

 

さっそくですが、サービスが開始されてから話題のAmazon Unkimited。

私も流行にのってサービス登録しました。

読み放題ですから、片っ端から漫画・小説・雑誌を物色!

とりあえず、ここ最近読んで面白かった漫画を記録しました。

 

 1.ストロボライト
ストロボライト

ストロボライト

 

 

これは確かイケダハヤトさんがブログで紹介していて知った気がします。

過去・未来の時間軸を盛り込んだ恋愛もの。

恋愛ものでも、不思議な深みのあるストーリーがツボでした。

思想的に気になる作家さんだったので調べてみたら、

2011年に自殺で亡くなられていました。

残された作品をとりあえず読み漁りたいと思います。

 

 

2.シュガー/RIN
シュガー 1

シュガー 1

 

 

RIN 1

RIN 1

 

 

天才的な才能を持った少年が主人公のボクシング漫画。

シュガーの続編がRIN。

はじめの一歩やKATSU!などボクシング漫画が結構好きです。

 

 

3.宮本から君へ
宮本から君へ [完全版] 1

宮本から君へ [完全版] 1

 

 「シュガー」「RIN」と同じ作家、新井英樹さんの漫画。

営業のサラリーマンが主人公。

能力はあまりないけど、異常なあきらめの悪さと根性で

トラブルを乗り切るストーリー。

描かれているシーンや根性論をベースにしたテーマに時代を感じます。

 

 

4.うみべの女の子
うみべの女の子(1)

うみべの女の子(1)

 

 浅野いにおさんの世界観は結構好きです。

思春期に特に敏感なモヤっとした感じや、微妙な世界に対する諦め、

虚無感みたいなものが織り交ざった恋愛ストーリー。

 

 

5.特攻の島
特攻の島1

特攻の島1

 

 夏に戦争について少し考えようと思って手にした本。

日本初の特攻兵器、人間魚雷「回天」に乗る兵士の青年が主人公。

まだ完結してないようで1~8巻まで。

佐藤秀峰さんの絵は、とにかく迫力があって心にぐいぐい迫ってくる、

作家さんのメッセージを強く感じられて好きです。

 

 

以上、5作品です。

なんだかAmazon Unlimitedの商品で

面白いものがどんどん対象外に変更されているとの噂ですが、

こんな良いサービス、是非ともどんどん進めてほしい!

 

書籍の漫画も含め、これから色々載せていきたいと思います。

 

 

アキ

今、公共空間がアツい! (160811OZAレクチャーより)

先日受けたレクチャーの続きです。

都市の人口動態が一発でわかる「都市構造可視化計画」 (160811OZAレクチャーより) - ARUD-00

 

残りの項目が以下の2つ

2.公共性

3.公共施設マネジメントのあれこれ

 

 

公共性

こちらは、レクチャーのなかで、

「屋外広場や屋内の広場的空間というのが公共空間として重要」

というお話の際に、

研究論文としては「公共空間をどのように評価するか」を考える資料の一つとして

提示されていた書籍です。

amazonで購入したので、後日読書ログを公開します。

 

公共性 (思考のフロンティア)

公共性 (思考のフロンティア)

 

 これからの時代、「公共空間」というのは、

都市計画・建築計画で結構重要なテーマになってくるような気がしています。

たとえば、最近気になっている公共空間関連の動きとして、以下3つ

 

 

A.公共R不動産

http://www.realpublicestate.jp/

 

B.タクティカル・アーバニズム

10+1 web site|〈タクティカル・アーバニズム〉──XSからの戦術|テンプラスワン・ウェブサイト

 

C.都市空間の暫定利用

学会誌案内|編集委員会|公益社団法人 日本都市計画学会

 

これらも、少しづつ自分なりの分析をしていきたと思います。

今回の記事は、資料の整理だけであまり中身がないですがw

ここまで

 

都市の人口動態が一発でわかる「都市構造可視化計画」 (160811OZAレクチャーより)

先日、研究室の先生のレクチャーがありました。

メインテーマはざっくりまとめると「これから求められる公共施設」

 

・コミュニティの拠点をどのようにつくるか?

・公共施設の総合的なマネジメント

 →計画・設計を超えて、運営・事業を含めたマネジメント

・パブリックスペースによる公共施設の高機能化

 →誰にでも開かれた図書館、書籍の集積ではない滞在型図書

 →カフェによる誰もが入れる空間の提供と収入確保

 

大まかには以上のような、お話でした。

 

さて、今回はレクチャーのメインテーマとは少しそれて、

気になったレクチャーの端々に出てきた

以下3つの情報リソースのまとめていきたいと思います。

 

1.都市構造可視化計画

2.公共性

3.公共施設マネジメントのあれこれ

 (公共施設等総合管理計画、立地適正化計画)

 

 

都市構造可視化計画

 

このサイトを使うと、Google Earth上に人口密度、昼夜人口、人口の経年変化などを

グラフとして表示することができます。

サイトはこちら↓

都市構造可視化計画

 

福岡県、国立研究開発法人建築研究所

公益社団法人日本都市計画学会九州支部都市構造PDCA研究分科会

が運営しているサイトのようですが、

統計データが地図上で感覚的に理解できるし、使い勝手もめちゃくちゃ良いです!

 

これは、間違いなく研究やプロジェクトを構想するベースとして

大活躍しそうな予感です。


2015: 福岡県知事ビデオメッセージ

 

 

 

その他の2項目については、後日またまとめていきます。

 

 

インプット情報の記録をブログでつける

はじめまして。

建築設計・都市計画の研究をしているノリスケと言います。

 

僕は日々、仕事のことから個人的な趣味の情報まで

WEB記事やブログ、本や雑誌から情報を得ています。

(おそらくみなさんと同じように)

そんな多種多様な情報を毎日頭の中に詰め込んで、

記憶として残ったものをつなぎ合わせて

自分の思考を練ったり、新たなアイデアを生み出したりするわけですが、

 

最近はインプットする情報の形式が多すぎて、正直混乱しています。

本はなるべく購入してますが、

新聞、WEB記事、レンタルしたコミック、

Kindle Unlimited、飲みながら話した話などなど…

昔は「ニュースは新聞、情報はしっかりした書籍で」なんて信仰もありましたが、

今やWEB情報だろうと重要なものはあるし、

書籍や新聞だろうとクソみたいな情報もたくさんある。

 

新しい情報や重要な情報はなるべく整理して自分の経験値に組み込んでおきたい。

これからも情報のインプットする形式自体はどんどん新しくなるだろうから、

なるべく形式にとらわれない、情報を整理する術を探し続けています。

 

Evernoteや手帳記録などなど、ここ数年いくつか試していましたが、

どうもしっくりこない。

数年前に日記目的でやっていたブログが、案外一番情報整理になっていたなと気づき、

また始めてみることにしました。

 

※以前のブログ↓

http://kigurumi-nori.blogspot.jp/?zx=bbfa94dde33f9d6d

 

このブログがどのようなものになるのか想像もついていませんが、

自分の情報整理の枠を超えて、

誰かの参考になる情報になったらいいなとも思いながら、

新たなブログ「ARUD-00」をスタート致します。